譲渡制限付株式(R/S)

今回は、三井住友フィナンシャルグループが譲渡制限付株式を発行した話題です。

譲渡制限付株式は、業績に連動するタイプと連動しないタイプに分かれるが、大半は業績に連動しないタイプが使われている。
出所 株式会社三井住友フィナンシャルグループ 
2021年7月9日「譲渡制限付株式による株式報酬としての新株式発行について」
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譲渡制限付株式とは

インセンティブプランとしての株式報酬の一つです。
リストリクテッド・ストック(R/S)とも呼ばれ、譲渡が制限される一方で、一定の条件を充足した場合にはその制限が解除される仕組みです。
会社から最初に役員報酬の一部として株式が割り当てられ、役員は一定の条件を充足すれば正式に取得できますが、最悪の場合は没収されることもあります。
会社と役員の間で個別に契約を結ぶ為、譲渡制限期間中であっても議決権行使や配当を受け取ることが可能となっています。
R/Sは、2種類あります。
一定の在籍期間終了後に譲渡制限が解除されるプレーンタイプと、一定の利益等の目標を達成した場合、その達成具合に応じて制限が解除される業績連動イプがあります。
プレーンのタイプは、通常役員在任期間である3年から5年間、譲渡制限がついている場合が多いです。

R/Sの変遷

R/Sは、株式報酬を普及させることを目的として、平成28年度税制改正により、法人税法上の損金算入が認められたインセンティブプランの一つです。
R/Sは、事前確定型届出給与に該当しますが、業績に連動するタイプは事前に制限解除後の株式数が確定できません
こうしたことから、翌年の税制改正において、業績に連動するタイプは、目標が達成されれば100%、達成されなければ、没収されるという、0か100の2通りしかない形になりました
これならば事前に株数が確定しているという理屈です。
確かに理屈は通りますが、使い勝手が悪くなったことから、結果として現在では、譲渡制限付株式においては在籍期間に制限のあるプレーンタイプが大半となっています
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