40番観自在寺(かんじざいじ)から42番仏木寺(ぶつもくじ)まで②

  • 2021年8月17日
  • 2021年9月5日
  • お遍路
  • 50view

早朝に柏坂へんろ道を登り、観自在寺や龍光寺を経て仏木寺を目指す、歩き遍路2日目です。

今回は、その長い一日の後半部分です。

JR宇和島駅から41番龍光寺まで

宇和島駅
41番札所龍光寺

12時30分、龍光院を出発します。

JR宇和島駅までは目と鼻の先です。

駅前は開放的でヤシの木が南国の雰囲気を一層引き立ててくれます。

henro 1

駅前広場に闘牛のモニュメントがあります。

近くに闘牛場があり、今はコロナで開催していませんでしたが、定期的に大会が開かれているそうです。

henro2

宇和島駅からは暫くの間、JR予讃線と並行して歩きます。

予讃線は、松山と宇和島を結んでおり、歩き遍路にとっては、何かとお世話になる路線です。

遍路道は、山間を縫いながら国道57号の単調な道をひたすら歩きます。

14時、遍路小屋に立ち寄り休憩です。

ちょうど一息入れたいと思う距離に、こうした遍路小屋を用意してくれる地元の人に感謝です。

henro3

一本道で迷いようのない道を歩きながら、襲ってくる睡魔と闘いながら、15時、ようやく41番札所龍光寺に到着です。

henro4

歩き遍路にとって頭が痛いこと

今日は、一日で55kmという距離を歩くことになりますが、それは適当な場所に宿がなかった為、苦渋の選択だったのです。

龍光寺の手前に、民宿みまがあります。

残念ながら、今はコロナで一時休業中です。

ここは、柏坂からちょうど40kmの距離、しかも通過時刻も15時前後なので、泊まるにはもってこいの場所です。

しかし、状況が状況ですから仕方ありません。

むしろ今の時期は、泊めてもらえること自体が特別なことなのです。

henro5

龍光寺から、次の42番仏木寺までの間で宿を探しましたが、あいにくやっている宿がありません。

仏木寺の近くに、民宿とうべやがあるのですが、こちらもやっていません。

さらにその先にある歯長峠を越せば、数軒の宿があるので、そこまで足を延ばすことにしました。

あるいは、龍光寺を参拝した後、近くのJR務田駅(むでん)から、宇和島駅まで戻り、宇和島駅周辺に宿泊し、翌朝再び、務田駅から歩き始めるという手段も考えました。

結局、区切り打ちで時間の制約があることから、距離を延ばすことにしました

市街地を歩くコースであれば、簡単に宿を探すことも出来るかもしれませんが、今回は違うので、悩ましいところです。

途中出会った歩き遍路の方も、宿の確保には頭を抱えていたようです。

henro6

41番龍光寺から42番仏木寺まで

チューリップ街道(コスモス街道)
42番札所仏木寺

龍光寺から仏木寺までは、裏山にある遍路道を通り、県道を歩けば30分程で到着します。

写真を見て頂くとわかりますが、県道沿いに地元の人が、今の時期はチューリップを植えています。

henro7

途中、手入れをされている地元の方から伺ったところ、秋にはコスモスを植えるので秋はコスモス街道、春はチューリップ街道と呼ばれているそうです。

henro8

これが仏木寺の先まで、約1kmは続いています。

これまでの疲れも吹っ飛びます。

15時40分、42番札所仏木寺に到着です。

henro9

42番仏木寺から歯長峠トンネルまで

歯長峠
歯長トンネル
通行止め

16時、仏木寺を出発です。

これから本日最後の山場である歯長峠(標高400m)へ向かいます。

歯長峠は、2018年7月の西日本豪雨による集中豪雨によって、遍路道の一部が崩落し、現在も通行止めが続いています

henro10

この区間は、他のブログを見ても、注意すれば大丈夫という人と念のため迂回コースにした人がいるので、正直悩みます。

迂回コースというのは、ひたすら県道を歩くだけなのですが、整備されている代わりに距離が長くなります。

本来の遍路道は、山の中を抜けていくので、何かあっても助けを呼べません。

仏木寺を出て県道をしばらく歩くと、歯長峠を登る遍路道への入口があります。

歯長峠へ向かう遍路道を進むか、県道を進むか決める必要があります。

歯長峠への登り下り、両方共が通行止めになっていますが、宿の方に電話で確認したところ、下る道は大丈夫という情報があったので、登りは県道で、下りは遍路道を行くことにしました。

henro11

県道を歩いて、45分ほどで峠に到着します。時刻は16時45分です。

登りの遍路道と合流し、しばらく歩くと歯長トンネルに到着します。

写真で見てもわかる通り、中は電灯が殆どなく、暗い上に狭いので車とのすれ違いには十分気を付けて下さい。

henro13

歯長峠トンネルから歯長峠を下るまで

トンネルを抜けると、峠の下り道への入口に到着します。ここでも通行止めの表示が!

henro14

この時点で17時になっており、日没まではまだ時間はあるものの、本来であれば山の中を歩く時間ではありません。

しかも道が整備されているわけではないので、遭難しないとも限りません。

遍路道に入らず、このまま県道を歩いて下ることも考えましたが、宿の情報を信じて遍路道を下ることにしました

henro16

倒木がそのままの状態で放置されていたり、道が途中で崩落していたり、確かにこれは通行止めが妥当だと思いながら、何とか峠を下りました。

henro17

気持ちが焦っていたのと、下り道でもあったので、時間にして20分かからない位の出来事でしたが、時間に余裕があれば県道での下りをお勧めします

henro18

歯長峠を下ってから宿まで

峠を下れば、あとは日が暮れようと、平坦な県道をひたすら宿に向かって歩くだけですから、気持ちは楽になりました。

17時20分過ぎに、宿に連絡をいれたところ、心配したご主人が車で荷物だけでもピックアップしてくれるとのこと。

お言葉に甘えて、途中で荷物だけ車に乗せてもらい、身軽になった状態で宿に向かいました。ご主人有難うございます。

歯長峠を下ってから、今夜の宿である民宿みやこまでは、およそ4kmなのですが、峠を越した安堵感からか、随分と遠かった記憶があります。

18時宿に到着です。長い一日がようやく終わりました。

henro18

民宿みやこ

民宿みやこは、日中はドライブインで軽食を提供しながら、宿泊も受け付けているとのことで、お世話になりました。

素泊まりを覚悟して、食事を持ち歩いていましたが、地元でとれた鯛が一匹おかずで出てきた時には感動しました。

とにかく宇和島駅から、営業している宿はここが最短の距離にありましたので、宿のご主人には心配をかけましたが、泊めてもらえて感謝です。

henro20

2日目を終えて

やむを得ないとはいえ、かなりの長距離を歩くことを決め、何とか無事に一日を終えることが出来たことに感謝しています。

通過時間を気にする余り、周りの景色への関心が薄れていた時に、目にしたチューリップ街道の美しさ

さすがに歩き疲れた時に、頂いた宿のご主人からのご厚意

豊かな自然の中をただ漫然と歩くだけでも、我々は十分に施しを頂いていますが、地元の方からもこうした気持ちを頂けることが、歩き遍路の魅力だと再認識しています。

ohenro stop
最新情報をチェックしよう!