価値と価格

市場との向き合い方について

私が長年、捉えどころのない『市場』という存在に向き合ってきた中で、大切だと思うことを書きます。

投資に対する心構えといった堅い話ですので、言葉足らずや内容に偏りがあることをご容赦ください。

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自分なりに考え方の軸を持とう

これから為替相場は円高に進みますか?

株式市場は上がりますか?という質問をよく受けます。

今は定期預金を作っておけば大丈夫といった時代ではありません。

資産運用をしている人の大半は、何らかの価格変動とは切っても切れない関係にあるから当然のことです。

ネットには投資に関する情報があふれ、SNSで気軽に情報交換が出来る時代です。

一昔前であれば、金融機関だけが知りえた情報、先に得た情報を使い、投資家を誘導することも出来ました。

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しかし、今は公開情報に関して、投資家と金融機関の間に情報の格差はほとんどありません。

だからこそ、いったいどの情報を信用すればいいのかわからないという悩みが生じるのです。

市場に対してどう向き合っていけばいいかについて、自分の考え方が整理できていれば、情報の洪水の中にいても悩むことが少なくなると私は考えています。

価値と価格の違いについて

これを理解することが、市場と付き合う最初の一歩だと私は考えます。

株式市場を例にとれば、

価格とは株式市場に参加している人たちが決めるもの

価値とは株式市場に上場し取引されている株式を発行している会社の値段のことです。

価格と価値が一致することはまずありません。

なぜなら、会社が持っている本来の価値が、市場へ参加している人たちに認識されるまでに時間がかかるからです。

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投資の考え方に、アクティブ運用パッシブ運用という考え方があります。

ネットでは以下の説明がされています。

『アクティブ運用は、投資のインデックスを上回ることを目標に、具体的な投資を行ってポートフォリオを管理する投資戦略を指す。

一方、パッシブ運用では、投資家がインデックス内の銘柄ウェイトを模倣することによって、ベンチマークしているインデックスのリターンを期待する。』(出所:Wikipedia)とあります。

これを私なりに解釈すると次のようになります。

アクティブ運用は、株式の価値と価格の違いを発見し、割安か割高の判断をする運用のこと

パッシブ運用は、市場全体の値動きと同様の投資成果を目指す運用のこと

今、機関投資家も個人投資家もこぞってETF(上場投資信託)へ投資しています。

最近でこそ、ARK社を始めとしたETFのアクティブ運用が注目を集めていますが、

ETFの大半は日経平均やS&P500といったインデックスに連動したパッシブ運用です。

パッシブ運用は、市場全体の動きに連動することを運用目標としているため、

理屈の上では運用者の能力には関係がありません。

言い方は悪いですが、誰がやっても同じ結果です

一方、アクティブ運用は、運用者の能力が全てです

個々の株式に関して、本来の価値を分析し、実際の価格と比較して割安割高の判断を行わなければならないからです。

しかし投資の初心者がこの作業をするのは、至難の業です。

だからこそ、本来の価値を分析する職業としてアナリストが存在しています。

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アナリストの分析を信じていいの?

アナリストには2つの種族がいることをご存じですか?

この違いを相当偏った説明ですが、分かり易く言うと以下の通りです。

セルサイドアナリスト:証券会社のように株式を売買して欲しい立場に近い人

バイサイドアナリスト:自社で運用する機関投資家の立場に近い人

アナリストの分析結果は立ち位置によって異なります

企業価値という山を登山するときに、登山道が違えば見える景色も違いますよね。

企業価値という山を登山している訳ですから、間違った分析はしていません。

ただ見る方角が異なれば見える景色が違うだけです。

まとめ

私がここまで言ってきたことは以下の点です。

市場には、価値と価格という要因が存在していること
価値と価格が一致することはほとんどないこと
価格は、市場という有象無象の集団が決めることで、自分ではコントロールできない事
価値は、それを決める人によって千差万別であり、正解は前提によって異なる事

これを受けて私がお伝えしたいことは、

他人の意見に流されない自分なりの価値の判断基準をもつことです。

では株式投資を行う上で、価値の判断基準をどうするか?

為替相場を考えるうえで何を判断基準とするか?

これについては、次編以降で紹介していきたいと思います。

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