51番石手寺(いしてじ)から53番圓明寺(えんみょうじ)まで

  • 2021年10月30日
  • 2022年4月21日
  • お遍路
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前回の区切り打ちを終えたのが4月でした。これまでは年に1回のペースでしたが、我慢できず四国に戻ってきました。どうも四国病が進行しているようです。今回で、区切り打ちは10回目です。前回打ち終えた51番石手寺がある松山からスタートです。

区切り打ち10回目 歩き遍路1日目/7日 2021年10月16日(土)天気:晴れ後雨 コース:JR松山駅から今治市菊間町まで 歩行距離:34km 歩行時間:6時間30分 宿泊場所:マリーナシーガル

歩き始めた時は晴れていましたが、夕方には天候が崩れてしまい、宿に到着後は本降りとなってしまいました。

松山空港から52番太山寺(たいざんじ)まで

空路で松山に入り、スタート地点であるJR松山駅に向かいます。

趣のある駅舎は変わりないのですが、駅周辺は再開発?なのでしょうか、高さのある建物がなくなっている印象です。

駅舎内にあるうどん屋さん、「かけはし」で昼食です。こちらは、蒲鉾屋さんの直営店で、じゃこ天が特に美味しいと評判なお店です。

じゃこ天に竹輪揚げをトッピングしたうどんを食べて、準備万端です。ちょうど12時、区切り打ちのスタートです。

暫くは、松山の市街地を歩きます。途中で石手寺からの遍路道に合流し、のどかな住宅街を歩いていると、おや! 以前も見たような。そうです。沼に向けて打つゴルフ練習場です。私の地元では見ることがないのですが、割と一般的なのかも知れません。

こちらはHIDEKI GOLF GARDENです。あの松山英樹選手が幼少時代から練習をしていたという練習場だそうです。

13時20分、太山寺の参道入口である一の門に到着しました。今は、当時の隆盛を偲ぶ程度に落ち着いていますが、本堂まではここから1km程度はあるので、かなり大きなお寺さんです。

二の門でもある仁王門には、国の重要文化財である金剛力士像が安置されています。

仁王門を抜けて、車道も兼ねた緩やかな上りの参道を進みます。

参道が突き当り、ようやく三の門に到着です。一の門からは、結構距離があるので、途中で道間違いをしていないかと心配するほどです。

こちらの急な石段を上って、境内に入ります。

四国霊場の中では二番目に古いといわれ、国宝にも指定されている本堂です。本瓦葺きで歴史を感じる重厚な屋根が広がり、本当に立派な本堂です。

52番太山寺から53番圓明寺(えんみょうじ)まで

太山寺からは、3kmほど離れたところにある圓明寺へ向かいます。14時20分、圓明寺に到着です。

圓明寺は、街中にひっそりと佇んでいます。市街地の県道を歩いていると、突然現れる感じです。

地元の方も気軽に参拝されています。こうしたすごく庶民的な雰囲気の札所があるのも、八十八か所を巡るお遍路の魅力です。

コンパクトな境内に、こんな立派な中門があるのは、珍しいです。境内の片隅には聖母マリアの像を彫ったキリシタン灯篭があり、キリシタン禁制の名残を残しています。

53番圓明寺から本日の宿まで

圓明寺を打った後は、宿まで21kmをひたすら歩きます。ここまでは内陸部を進みましたが、ここからは瀬戸内海沿いを歩きます。

最初は、工場が立ち並ぶ和気町の臨海工業地帯を抜けますが、遍路道は海沿いの県道を進みます。

遠くには、瀬戸内海に浮かぶ島々が見えます。波も静かですし、ゆったりと船が進む景色を見ていると、気持ちが癒されます。

16時40分、番外札所の杖大師に到着です。海岸沿いの道を進み、その後は、単調な県道を歩いてきましたが、そろそろ疲れもピークになってきました。

17時10分、番外霊場の鎌大師です。宿を予約する際に、遅れることは伝えてあったのですが、まだ時間がかかりそうだったので、一応連絡を入れました。後で知ったのですが、どうやら宿泊者は私だけだったようで、私が到着するまで待っていてくれたようです。素泊まりだったとは言え、電話しておいて良かったです。

ここまで海沿いの道が中心だったので、今回初めて高台(標高180m)を通りました。もっと早い時間であれば、景色を楽しめるはずなのですが、時間的には日没しているので、気持ちにも余裕がなくなっていました。

すっかり日も暮れてしまいました。秋になると日没後からあっという間に暗くなります。JR浅海(あさなみ)駅辺りから、再び海沿いの道になりますが、普段は人が歩く道ではないので、街灯もなく、真っ暗な中を歩くことになりました。残りが5km位になったころでしょうか、小雨が降ってきました。雨雲レーダーを見ると、濃い雨雲がこちらに向かっているではありませんか。民家も店もなく、スピードを出した車が脇を通り過ぎる中、とにかく暖かい場所で身体を休めたいとの一心で、ひたすら歩いていました。歩き遍路初日であったにも関わらず、無謀な計画を立てた自分を恨みながら、雨具の準備をし、ヘッドランプを付けて早歩きで宿に向かいます。気持ちに余裕がなくなり、歩きにも身体が慣れていなかったこともあり、思ったようにペースが上がりませんでしたが、18時30分に宿へ到着しました。

本日の宿 マリーナシーガル

この写真は、翌朝撮ったものです。到着した時には、辺りが真っ暗で何も映らない状態でした。シャワーを浴びて、洗濯を済ませた時には、雨が窓に打ち付ける程の暴風雨でしたので、暖かい場所に落ち着くことが出来たことを心から感謝しました。

区切り打ち初日を終えて

53番圓明寺から54番延命寺までは約35kmありますが、適度な場所に宿泊施設がありません。しかも海沿いと市街地の単調な道が続きますので、体感ではより長く感じると思います。ある程度暗闇の中を歩くことを覚悟するにしても、今回のように天候が悪いとかなり辛い状況となるので、時間と体力に余裕があれば、明るい間に歩くことをお勧めします。夕食は、食堂が近くにない為、あらかじめコンビニで買いだめしておきましたが、実際にはすぐのところにコンビニがありました。当宿は宿泊場所だけを提供する施設なので、夜間は誰もいなくなります。私が到着するまで、待っていてくれた従業員の方には本当に感謝すると共に、もう少し余裕を持った旅程が組めないか、次回の反省点となりました。

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