出典 本間宗久翁秘録を読む 青野豊作 東洋経済新報社
三つの相場禅
1.機を待つに仁(じん)
4.底ねらひ、天井ねらひを専ら心掛くべし
・本間宗久、連戦連勝の秘密
相場の極意は、底値買い、天井売りの姿勢に徹することにある
ただし、絶好の買いチャンス、売りチャンスはそう度々はない
だから真のチャンスが到来するまで忍耐強く待ち続けることが大切で、決して勝ち急いではならない
・年中、商内手の内にある時は利運遠し
一年中売買している時は、儲けがすくない
・心に叶わざる相場の時は休むべし
目前の相場がどのようなトレンドにあるのかが読めない時、あるいは自分が相場を仕掛ける時でないと判断したときは、市場人気や他人の相場観に惑わされずに断固として休むこと
5.人の商内を羨敷(うらやましく)思ふべからず
・腹立売り、腹立買ひ、決してすべからず
他人の成功を羨ましく思うと自分もという気持ちばかりが強くなって、目前の相場がどのような相場水準にあるのか見定めもせずに相場に手をだすことになりかねず、それがために失敗する
思惑はずれで損をしたことに腹を立てて売買することは、大いに慎むべき
・資力以上の思惑は厳禁と知れ
相場を手掛ける際には、まず自分の資力に応じていくら投資するかを最初に決めることが大切
投資額を決めたらそれを上回る投資をしてはいけない
資力以上の思惑に走ると人は冷静さを失い、相場のちょっとした目先的な値動きにも惑わされる