「本間宗久翁秘禄を読む」青野豊作著 感想文②

出典 本間宗久翁秘録を読む 青野豊作 東洋経済新報社

三つの相場禅

三位傳と共に口傳(こうでん)として伝えられてきた

1.機を待つに仁(じん)

仁とは忍ぶの意味

相場の第一の秘訣は、機会、商機、好機の到来するのをおもむろに待つことにある

これらのことは度々見られるものではなく、多くて1年に一度、数年に一度の割合でしか到来しない

1.此道(このみち)不案内の人はうかつに此商内(このあきない)すべからず

・まず相場の本質を知れ

当時相場を賭博場と勘違いした連中が群がっていた。

宗久は、相場を人智を超えた自然の法則、動くべき道理に基づいて動くものと見、常に謙虚なる姿勢をもって相場に接した 

・米商内は心の道の多きこと、糸筋の如し

米相場は、上げ相場と見たら買い、下げ相場とみたら売るという、二者択一の単純な行為に過ぎないが、現実にはこれくらい難しいことはない

多くの人たちは相場動向、相場が進む方向を見極められずにいる

だからそのような状態から抜け出すため、日々の研究が大切

・米商内は軍術と同じ

米相場に従事している人は数万人いたが、相場兵法にもとづく駆け引きを知らない人が多い

これでは相場で勝利が出来ないのは道理である

2.米商内は附出し大切、進み急ぐべからず

相場取引の成否は最初の第一歩、相場を仕掛ける際の行動のいかんによって決まる

3.我一分(わがいちぶん)の了簡(りょうけん)にて売買すべからず

・ひとりよがりの相場観くらい危険なものもない

相場を天然自然の法則、すなわち見えざる神の手の如きものによって導かれ、動くものとみていた

それ故に常に我欲を離れ謙虚なる姿勢をもって相場に接すること

・欲を離れ、立場を極(き)め、立(たて)抜くべし

我欲を離れ謙虚なる姿勢をもって相場に接すること 

自分の方針を明確に定め、よほどの情勢の急変がないかぎり、その方針をもっと貫き通すこと

・上げと見込む時は片買ひと心得べし

上げ相場と見た時は方針通り、買い方針を堅持すべきで、相場の目先的な動きに惑わされて当初の方針に反する行動をしてはならない

 

henro kegen3
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