資産管理会社による自社株の継続購入

今回は、DVDレンタルやオンラインゲーム業界大手である、株式会社ゲオホールディングス(2681 東証1 時価総額510億円)の話題です。

出所:2021年8月31日 変更報告書No.116 遠藤 結蔵
株券等保有割合の1%以上の増加
EDINET

概要

ゲオの遠藤社長が資産管理会社、(株)城蔵屋にて自社株を市場内で取得し、保有割合が1%以上増加したことから変更報告書が提出されました。

開示情報を見て思う事①

通常、株式売却の変更報告書はよく見かけますが、株式取得の変更報告書は、新株予約権の権利行使に伴うもの以外は、ほとんど見かけません。

オーナーによる株式の売買は、インサイダーの兼ね合いからそれなりの理由付けが必要です。

城蔵屋の場合には、今後も株価が上昇し続けるという見通しを持っているからだと思われますが、ほぼ毎日のペースで購入をしています。

推測ですが、いわゆる取得信託という器を使って購入していると思われます。

信託設定時にインサイダーフリーであることを顧客に宣言してもらい、あとは信託銀行の裁量により、決められた条件で市場を通して、機械的に株式を購入していくものです。

今回の変更報告書の番号が116番というのを見ても、長年買い続けていることがわかります。

開示情報を見て思う事②

どこから株式購入の資金が出ているのか関心があるので、出どころを探ってみました。

継続的にみずほ銀行が融資しています。

過去の変更報告書を追いかけてみると、借入残高が5/18に69億円、6/17に73億円、今回78億円と増加していることがわかります。

不思議なのは、自社株を担保にしていない事です。

何を担保にみずほ銀行は貸出しているのでしょうか?

現金見合いの融資枠というのも、貸出額が大きいので、現実的とは思えません。

失礼な言い方かも知れませんが、みずほ銀行本体に、ゲオ株以上のパフォーマンスを上げられる運用商品があるとは思えないからです。

通常は自社株を担保に取るはずですが、恐らく顧客の意向で担保にしていないのかも知れません。

当然、みずほ銀行は手元に株券をキープし、引出し等が出来ないように管理はしているはずです。

あるいは、法人取引と個人取引を一体にした、総合取引の観点から無担保取引としているのかも知れません。

まとめ

資産管理会社に株式を保有させる場合、配当金の益金不算入との関係から3分の1程度保有する場合が大半です。

本件は、既に3分の1以上の持株比率となっているにも関わらず、借金をしてまで買い続けているので他に理由があるのかも知れません。

ただ、城蔵屋の年間受取配当金 約3億円がみずほ銀行への返済財源に回っていることは間違いなさそうです。

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