親会社等の決算内容の見方⑥

今回は、佃煮で有名なフジッコ(2908 東証1部 時価総額663億円)の親会社について採り上げてみます。

出所:2021年8月16日 フジッコ株式会社 福井氏
非上場の親会社等の決算に関するお知らせ 適時開示情報閲覧サービス
平成27年4月13日 変更報告書No.8
株券等保有割合が1%以上減少したこと EDINET

概要

フジッコの創業家2代目、福井正二氏の100%出資の資産管理会社、有限会社ミニマル興産の決算内容が開示されました。

フジッコ株式の保有割合は17.7%ですので、保有割合15%以上20%未満のグレーゾーンに該当します。

最終的には、ヒト、モノ、カネの面から判断して、未上場親会社の決算内容を開示したものと思われます。

開示情報を見て思う事

貸借対照表を見ると、流動資産18億円、固定資産109億円、固定負債84億円、株主資本43億円となっています。

これしか勘定科目は開示されていないので、内訳は想像するしかありません。

負債の内訳を推測する為に、過去に福井氏から提出された変更報告書から紐解いていきます。

平成27年の変更報告書からは、ミニマル興産はフジッコ株式を6,000千株(取得価格61億円)保有しています。

内、2,000千株(約34億円相当)を借入を目的として三菱UFJ銀行へ担保提供しています。

直前で2,000千株を公開買付によって現金化していますので、ミニマル興産が保有するフジッコ株の取得価格の内訳が推定出来ます。

つまり取得価格61億円は、三菱UFJからの借入34億円と公開買付による手許現金27億円で調達されたようです。

固定資産109億円の内訳は、フジッコ株式が61億円、そうすると残りは不動産で48億円という感じでしょうか?

まとめ

未上場企業の決算内容を開示しなければならないとは言うものの、出来る限り隠したいというのが人情です。

金融機関は融資でもしていなければ、相手から財務情報を入手することは難しいので、こうした大きな未上場企業の情報は喉から手が出るほど欲しいはずです。

 

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