吸収分割による適時開示

今回は、商業用サイネージを開発・販売するアビックス(7836 JQS 時価総額38億円)の話題です。

出所:
2021年11月5日 変更報告書 株式会社テラスホールディングス 
株券等保有割合が1%以上増加したこと 
EDINET 
2021年8月2日 アビックス株式会社 
アビックス(株)と(株)プロテラスの吸収分割契約締結に関するお知らせ 
適時開示情報閲覧サービス

概要

上場企業であるアビックスの10%を保有するテラスHDが、28%のアビックス株式を追加取得したとのことです。

開示情報を見て思う事①

変更報告書によれば、テラスHDがアビックス株を28%取得した事実のみが記載されており、それ以外の情報は何も記載されていません。

通常、市場内、市場外あるいは会社再編等の内容が補記されているのですが、今回の変更報告書には、こういった記述が一切ありません。

不自然なので、適時開示情報を見ると、テラスHDの100%子会社である(株)プロテラスのサイネージ事業をアビックスが取得し、代わりに同社株式をテラスHDへ割当てたことがわかります。

開示情報を見て思う事②

適時開示情報を見ると、アビックスとプロテラスの財務状況が開示されています。

アビックスは赤字企業、プロテラスは黒字企業という状況なので、本来は優良子会社のプロテラスにアビックスの事業を吸収させるのですが、今回はその逆です。

恐らく上場企業のアビックスの上場を維持する為に、ある意味、救済的にプロテラスの優良事業を吸収合併させたと思います。

開示情報を見て思う事③

未上場のテラスHDは、結果として拒否権を有する38%もの株式を取得したことになります。

テラスHDの実態は開示されていないのでわかりませんが、上場企業を子会社にもつ、未上場企業は今後、どのようにビジネス展開するのか興味深いです。

 

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