88番大窪寺(おおくぼじ)
6時30分に宿を出発し、目の前にある大窪寺に向かいます。
この二天門前にある石柱をよく見ると、前後札所への距離が彫られています。お遍路は線ではなくて、円だということを伝えているそうです。
大きな谷間の窪地に堂宇を建てたのが寺名の由来というのが、実感できます。まだ7時前なのに、既にお遍路さんが参拝されていました。
明治以降に再建されているそうなので、歴史はありませんが、立派な仁王門です。
区切り打ち5回目にして、ようやく八十八札所を打ち終わりました。
88番大窪寺から10番切幡寺(きりはたじ)まで
時刻は7時10分。いつまでも結願の余韻に浸っていたいところですが、ここから20km弱の距離にある切幡寺へ向かいます。
大窪寺は標高で450mの高地にあるので、これから国道に沿ってゆっくりと高度を下げていきます。
山深い場所を抜ける為、周りには大きな集落もなく、道路わきの草花を見ながらのんびりと歩いていきます。
ここからは、逆打ちになるので、道標を見逃さないように歩かなければなりません。
10番切幡寺(きりはたじ)
10時45分、切幡寺の参道に到着です。ここから本堂までは、500mくらいは坂道を上るので結構距離を感じます。
この山門を抜けてからは、4つの石段が待っています。
333段の坂、234段の坂、女やくよけ坂、男やくよけ坂を上ってようやく本堂です。境内は切幡山の中腹、標高150mのところにあります。
大勢のお遍路さんがいらっしゃいました。駐車場から本堂まではすぐですが、森林浴のつもりで石段を上るのもいいものです。
9番法輪寺(ほうりんじ)
切幡寺から法輪寺までは4km弱の距離です。遍路道は住宅街を通り抜けていきます。
12時15分、法輪寺に到着です。こじんまりとした雰囲気ですが、周りの風景に馴染んでいます。
本堂には八十八か所霊場で唯一といわれる寝姿の釈迦如来像が祀られているそうです。
仁王門の前のお茶屋さんです。今回もこちらで名物のよもぎのおもちを頂きました。
名物だけあって、美味しいです。