78番郷照寺(ごうしょうじ)から83番一宮寺(いちのみやじ)まで

  • 2021年10月10日
  • 2021年10月10日
  • お遍路
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区切り打ち4回目
歩き遍路7日目/7日

2016年5月27日(金)
天気:晴れ
コース:綾歌郡宇多津町から琴平電鉄琴平線一宮駅まで
歩行距離:42km
歩行時間:10時間
区切り打ち4回目の最終日は、高松市内まで歩きます。
讃岐平野のイメージがありますが、けっこうアップダウンのある地形を遍路道は進みます。
八十場の霊水
天皇寺の三輪鳥居
国分寺の福龍
根香寺の牛鬼の像

宿から79番天皇寺(てんのうじ)まで

6時30分に宿を出発。
夜はほとんど寝ることが出来ませんでしたので、体力が持つか心配な一日でした。
坂出駅前を通り過ぎ、2kmほど歩くと、八十場の水(やそばのみず)に到着します。
大魚を退治しに向かった兵士が大魚に船を呑まれて倒れたとき、泉の水を兵士に飲ませたところ、全員が命を吹き返して助かった霊水の伝説がある場所です。
「八十場の霊水」を使ったところてんが名物です。
まだ、朝早いのでお店は閉まっていますが、次回は是非食べてみたいです。

79番天皇寺(てんのうじ)

7時10分、天皇寺に到着しました。
この門は、三輪鳥居と呼ばれ、全国でも珍しいものです。
悲運の帝、嵩徳上皇の御鎮座所である白峰宮と天皇寺がある境内への入口に建っています。
こちらが、境内の正面に鎮座する白峰宮です。
後嵯峨天皇が嵩高上皇の御霊を慰めるために建立したものです。
本堂と大師堂は棟続きで建っています。
神仏分離により二分された影響なのか、白峰宮に比べると、ひっそりと建っています。
参道には、菊の御紋が入った馬の像が。
凛々しく、今にも天に向かって走り出しそうです。

80番国分寺(こくぶんじ)

うどんでは、全国1位の評価(食べログさん)をもらっている、がもうさんに行きました。
たまたま遍路道からわずかに逸れた場所にあるので、事前から楽しみにしていました。
8時10分に到着した時には、すでに行列が・・。朝食なんですね。
評判通り、コシのある麺と出汁が本当に美味しかったです。
9時、国分寺に到着しました。
さすがに国分寺だけあって、境内が広大です。
弁財天や延命地蔵尊などが、境内のいたる所に祀られており、見どころ満載です。
参道脇に点在する石は、旧金堂の礎石です。
33個が原位置で現存しているそうで、これを基に復元すると奈良の唐招提寺と同規模の大きさになるそうです。
こちらは、福龍と呼ばれる霊木です。
枯れ木だと思うのですが、形が龍に見えることから福龍と呼ばれているようです。

80番国分寺から81番白峯寺(しろみねじ)まで

81番白峯寺までは、7kmほどの距離ですが、白峯寺は5つの峰に五色の名がついた五色台の一つ、標高377mの白峯山の中腹にあります。
国分寺からの遍路道は、自衛隊演習場のすぐ脇を通ります。
途中、何度も自衛隊の車列と遭遇するという、何ともお遍路とミスマッチな感じの中、山道を進みます。
少し曇っているのですが、坂出港の景色が眼下に広がっています。
途中から遍路道を示す道標を見落としたのか、道に迷ってしまい、しばらく山の中を彷徨うはめになりました。

81番白峯寺(しろみねじ)

11時過ぎ、遠回りをしながらも、なんとか白峯寺に到着することが出来ました。
写真ではわかりにくいのですが、門の左右に塀が連なっているので、七棟門と呼ばれています。
白峯寺は、嵩徳上皇の御陵と御廟所を持つ寺です。
こちらは、嵩徳上皇の御廟所、頓証寺殿(とんしょうじでん)です。
頓証寺殿を参拝した後は、100段近い石段を上って、ようやく本堂、大師堂に到着します。
本堂に隣接する大師堂です。
阿弥陀堂です。
境内のいたるところに、干支にちなんだ奉納品が点在していて、見る目を楽しませてくれます。

82番根香寺(ねごろじ)

82番根香寺は、五色台の青峰山中にありますので、白峯寺からは、山中を5kmほど歩いて向かいます。
この遍路道は旧道の状態が、まだ色濃く残っており、当時を感じながら歩けます。
こちらは、閼伽井(あかい)といいます。
弘法大師が白峯寺開基の際掘ったとされる井戸と言われています。
弘法大師の足跡が残っているかと思えば、今度は明治以降の石碑が残っていたりして、面白い遍路道です。
途中、展望が開けたところにはへんろ小屋「五色台」があり、休憩することが出来ます。
12時40分、根香寺に到着しました。
弘法大師の甥である智証大師が本尊を彫った霊木の切株が芳香を放っていたことが寺の由来です。
牛鬼の像です。
根香寺は、牛鬼伝説の残るお寺さんです。
400年前に青峰山に住む牛鬼という怪物が人々を苦しめていたことから、弓の名手、山田蔵人高清が射止め、切り取った角を寺に奉納したという伝説です。
仁王門から境内までは一直線ですが、いったん石段を下り、また上るという非常に珍しい動線となっています。
この季節は緑に包まれて素敵ですが、秋には紅葉が奇麗だそうです。
かぼちゃのような形をした手水舎です。
最初は、牛鬼の像にギョッとさせられますが、境内は、樹木の深い緑が映え、心が癒される素敵なお寺さんです。

83番一宮寺(いちのみやじ)

根香寺からは、景色が高松市内に移ります。
次の83番一宮寺までは、山を下り、高松市内を抜けて12kmほど歩きます。
時刻は15時30分です。
天気が良く強い日差しの中、単調な河川敷を歩いていて、疲れがピークの頃です。
15時50分、一宮寺に到着しました。
こちらは、高松市郊外の閑静な住宅街の中にあります。
境内はこじんまりとしていますが、地元の方の憩いの場になっており、地元に愛されていることがよくわかりました。
16時40分、一宮駅に到着し、今回の区切り打ちは終了です。
ここから高松駅まで移動し、今日の夜行バスで東京に戻ります。
高松市内には、昔ながらの銭湯がいくつか残っていますので、それがまた楽しみです。

区切り打ち4回目を終えて

香川県(涅槃の道場)の札所は、個性が際立っていることが魅力です。
張り詰めるような荘厳な雰囲気の札所もあれば、深緑の中で自然からのパワーを頂ける札所もあり、また地元に溶け込んだ素朴な札所もあります。
徳島県(発心の道場)から高知県(修行の道場)、愛媛県(菩提の道場)を経て、最後に香川県(涅槃の道場)に辿り着く意味が何となく分かる気がします。
それは、高知県や愛媛県の札所ほど、厳しい遍路道ではないのですが、これまでの体験をもう一度おさらいしたような気持ちになるからでしょうか。
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