44番大寶寺(だいほうじ)から45番岩屋寺(いわやじ)まで②

  • 2021年8月22日
  • 2021年9月18日
  • お遍路
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区切り打ち9回目の5日目(後半編)です。

前半編では、大寶寺までの道のりでしたが、後半編では岩屋寺を中心に、特に逼割禅定(せりわりぜんじょう)について詳しく紹介します。

岩屋寺を打った後は、朝通った大寶寺からの道を戻り宿に向かいます。

一筆書きで進めないのがお遍路の面白いところであり、何となく私たちの人生にも重ねることが出来そうです。

八丁坂
逼割禅定
白山権現
45番札所岩屋寺
不動岳の不動明王

大寶寺から岩屋寺まで

9時30分、大寶寺を出発します。
遍路道は、仁王門を出た後、裏山へ向かいます。
大寶寺(標高560m)から一気に登り、頂上(715m)を目指します。
頂上に向かう途中で久万高原の町が一望できます。
頂上から遍路道は岩屋寺の方向へ下っていき、やがて県道に合流します。
しばらく歩くと、10時15分、本日の宿である八丁坂さんが見えてきます。
ここまでで大寶寺を出発してから2kmくらいです。
こちらで荷物を預け、御朱印帳など必要なものをリュックに詰め替えて岩屋寺に向かいます。
岩屋寺に向けて県道を歩くと、遍路道は八丁坂へ向かう遊歩道に入っていきます。
標高は550m前後ですので、高原植物や木々に囲まれた深い緑の自然遊歩道が続きます。
八丁坂の入口には、11時過ぎに到着。
標識にはここから急坂が2,800m続くとありますが、体感としてはさほどではありません。
最初の急坂さえ越せば、後は歩きやすい整備された道が続きます。
あっという間に岩屋寺の裏山(正式には正門)に到着するという感じです。
12時過ぎに岩屋寺の正門に到着しました。

逼割禅定(せりわりぜんじょう)

岩屋寺が鎮座する山全体が今でいうパワースポットです。
前回、私も岩屋寺で不思議な体験をしたことから、今回の区切り打ちで一番楽しみしていた行場です。
逼割禅定には、岩屋寺の奥の院「白山権現(はくさんごんげん)」が祀られています。
弘法大師ゆかりの行場の中では、三本の指に入るほどたどり着くのが大変な行場です。
逼割禅定に足を踏み入れる前にすることがあります。
まず、境内の納経所にいって、300円を納め、三十六童子行場に必要な札56枚と逼割禅定の門を開く鍵を借ります。
三十六童子行場は、境内の山中を探しながら巡るので約1時間はかかります。
行場は険しい山腹にある36体の石造像を一体づつ巡りますので、逼割禅定の前に結構体力を削がれます。
三十六童子行場を終わらせて、ようやく逼割禅定の門へと進みます。
巨大な岩の割れ目を鎖を手繰り寄せながら登ります。
足を滑らせたり、風で飛ばされてしまうのではという恐怖に耐えながら、最後に木の梯子を上ると白山権現が祀られている山頂に着きます。
岩屋寺に到着してから、既に1時間半以上は経っていましたが、大変な思いをしただけの充実感は得られると思います。
天候に恵まれている中で、体力に自信がある方は、是非ともチャレンジしてみてください。

45番札所岩屋寺

本堂が、大師堂よりも小さな構えは四国霊場の中でも非常に珍しいものです。
これは、山全体を本尊とするという縁起のとおりに、背後の巨岩(金剛界峰)と一体となるよう建てられているからです。
本堂そばの岩屋には、はしごで上ることができます。
大師堂は、バラをモチーフにしたといわれる西洋風・近代和風建築の代表的な建物として、国の重要文化財に指定されています。

岩屋寺から宿「八丁坂」まで

すっかり岩屋寺で時間を過ごしてしまいました。
14時に岩屋寺を出発し、荷物を預けている宿へ戻ります。
途中、国民宿舎「古岩屋荘」から左に入り遍路道を歩きます。
遊歩道・紅葉谷ルート沿いに礼拝堂があります。そのうしろの礫岩「不動岳」の大甌穴の中に不動明王が祭られていました。
遊歩道はやがて、往路に通った県道と合流し、3kmほど歩くと、15時30分に今日の宿、八丁坂さんに到着です。

宿 八丁坂

歩き遍路の間でも人気が高く、前回もお世話になった宿です。
遍路宿には珍しく夕食にトンカツをメインとして出してくれます。
宿の設備も食事も申し分ありません。
ゆっくりと疲れた身体を休めることが出来ますのでお勧めです。

5日目を終えて

道中、天候にも恵まれてトラブルらしいトラブルもなく、無事に一日を終えることが出来たことに感謝します。
今回は、下坂場峠、鴇田峠、八丁坂を経て岩屋寺へと、山越え谷越えを繰り返す山深い道を、歩き通すお遍路でした。
一日を無事に歩き通せたことは、札所ではもちろんですが、札所と札所をつなぐ道からパワーを頂けたことが大きいと感じています。
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