宿 山茶花(さざんか)から田井ノ浜(たいのはま)駅まで
6時に朝食を用意して頂き、荷物をまとめて出発です。前回のお遍路では、平等寺からJR新野(あらたの)駅まで歩き、その後は電車と車で廻りました。
7時10分、月夜御水庵(つきよおみずあん)に到着です。月夜御水大師の大杉(天然記念物)が写っています。樹齢は1000年で、幹回り6.2mだそうです。
弘法大師が水がない衆生の不便を感じて、加持し清水を湧かせ、夜になり月が沈んで闇夜となると月を招き寄せ、月夜とした伝説の場所です。月夜御水庵の周辺は、新しい道路の敷設工事中(2018年)なので遍路道が迂回していました。
県道をひたすら海岸線に向かって歩きます。これは鉦打(かねうち)遍路小屋です。
由岐坂(ゆきさか)峠(標高120m)からの景色です。海が遠くに見えます。強風が吹きすさぶ中を歩いていた為、体温が下がってしまい、ウインドウブレーカーだけでは震えが止まらないほどでした。
9時20分、田井ノ浜駅(たいのはま)に到着です。海岸のすぐ脇に駅がある珍しい場所です。
田井ノ浜駅からえびす洞まで
何ともほのぼのしい看板です。皇居でもカルガモ一家の移動が話題になりますが、こちらではカニが主役です。
遍路道もすっかり海岸線を進むルートになりました。海岸線の変化に富んだ景色を楽しみながら進みます。
JR木岐(きき)駅付近から始まる白浜遍路道です。海岸線に沿ってこうした遍路道がいくつも続きます。
白浜遍路道の林道を進み、パッと視界が開けた時の景色です。
10時10分、山座峠にある休憩所へ到着です。いつも休憩したくなる場所にこうして休憩所を建てて、整備してくれる地元の方に感謝です。
10時40分、えびす洞に到着です。国定公園に指定されており、海蝕洞としては県内最大の規模という奇勝奇跡です。
打ち寄せる波が砕け散って、足がすくむほどの迫力があります。
洞の上にある恵比須神社にも参拝をします。
展望台に上るとこの絶景です。
日和佐の海岸線が本当にきれいです。
360度、地平線の景色を堪能し、日和佐の街を目指します。
高台から遠浅の海岸線を遠くまで見通せる景色はあまりないですから、こういう名前を付けたくなるのも納得です。笑
えびす洞から23番薬王寺(やくおうじ)まで
前回、お世話になったうみがめ荘です。ウミガメの産卵のため、夜は一斉に館内の明かりを消したことを思い出します。
街中がウミガメ一色です。
11時30分、今回の区切り打ちで初めて昼食を食堂でとることにしました。
タイミングが合えば、伺いたいと思っていたので、今回はラッキーでした。
お遍路の食事らしくないですが、そんなこと構っていられません。お腹を満たした後は、今回最後の札所である薬王寺に向かいます。