2つの資産管理会社の合併

今回は、練り製品や総菜など食品製造販売の(株)紀文食品(2933 東証1 時価総額260億円)の話題です。

出所:
2021年11月8日 変更報告書No.1 保芦將人 共同保有者の減少のため
2021年4月20日 大量保有報告書
EDINET

概要

同社の創業家である保芦会長の資産管理会社の2社が合併した変更報告書の内容です。

開示情報を見て思う事①

紀文食品は、今年の4月に上場しました。

歴史があって知名度が高い会社でも最近になってから上場することもあるんです。

ところで今回合併した両社は、100%会長が出資した資産管理会社です。

存続するのは、紀鳳産業、吸収されるのは、松嶋商事です。

どうして両社は上場前に合併しなかったのでしょうか?

今回、紀鳳産業は上場時に売出しを行い、10億円を現金化しましたので、その資金でみずほ銀行からの借入金約7億円を返済したと考えるのが普通です。

また、松嶋商事は保芦会長からの個人借入が51百万円あったことから、合併後に返済したと推測されます。

開示情報を見て思う事②

株式保有特定会社となる資産管理会社とその適用を逃れるための資産管理会社を分けて保有する場合があります。

今回もわざわざ合併させずに、資産承継のためには前述のようにそれぞれ保有する選択肢もあったと思いますが、何か理由があったのかもしれません。

51百万円の借入を返済する為だけに合併させたと推測するのは、少し無理がある気がします。

合併前に松嶋商事が保有していた紀文食品株式は、約11億円ですので、株式保有特定会社としない為には、不動産であれば20億円前後は必要です。

既にみずほ銀行からの借入もあるし、これ以上借り入れをして不動産を購入するのは、難しいと判断したのかも知れません。

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